犯罪被害者の声が聞こえますか

犯罪被害者の声が聞こえますか

書店で見かけて、図書館で探してみたら有ったので借りてみる。犯罪被害者については藤井誠二氏の『少年に奪われた人生―犯罪被害者遺族の闘い』を読んだくらいで、新刊の『少年犯罪被害者遺族 (中公新書ラクレ)』を読まねばと思っていたところだった。
現時点で良い方向へ向かっていることが分かったのが何よりの収穫。にしても法務省と日弁連の頑なさは一体どこから来ているのだろう。加害者の人権を守ることはもちろん大事なのだが、被害者の人権が蔑ろにされていいわけが無く、加害者に篤く被害者を“棄民”扱いしてる不平等は直ちに改めなければならんものだろう。それをあの手この手で……。
元々はNHKのドキュメンタリーで、こういう仕事を見せられるとNHKも捨てたもんじゃないなと思ってしまう。数年前に読んでかなりショックを受けた『ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)』などもNHKの番組発。